クラスのシンボルである「学級旗」は、放課後など、なかなか時間のない中で地道に作業を進めてきました。
そして、とうとう完成をして、体育大会当日には各クラスの先頭の旗手がかっこよく掲げていました。1年生はかわいらしさが残り、学年が上がるにつれて技術的にも高い出来上がりです。1年間、クラスの生徒を見守ります。
体育大会当日の朝、東名中生が登校してくる前の教室はひっそりと静まり返っていました。教室によっては、担任の先生が熱い想いをメッセージとして生徒に伝えています。絵が得意な先生は、丁寧にキャラクターの絵を描いています。教室によって違いますが、どのクラスも体育大会に向けて燃えています。
閉会式の後は、生徒は応援席に戻り、この一生に一度しかない本日の体育大会のために記念撮影をしました。どの学年もクラスごとに集合写真を撮りましたが、とびきりの笑顔を見せてくれました。特に3年生は卒業アルバムに載るのか、学年の集合写真を撮りました。青春の1ページにしっかりと刻まれます。
表彰の後は、色別団長の言葉です。どちらの団長もこれまでの計画・準備・練習から先頭に立って団を引っ張ってくれました。そして、大きな責任を感じながら毎日を過ごしてきたと思います。最後に勝敗は決しましたが、それまでの仲間と過ごした時間はそれ以上の重みがあったでしょう。朝礼台の上から、一緒に戦った仲間との団結をさらに深めていました。
そして、実行委員長の言葉です。体育大会はこれで終わりますが、これを秋に行われる「紫雲英祭」につなげるように言っていましたが、その前にある定期テストのこともしっかりと言っていました。そして、実行委員長が「東名中」と叫ぶと、生徒からは「サイコー!」という言葉が返ってきました。吹奏楽部の演奏で校歌を斉唱し、東名中生の絆をさらに深め、こうして思い出深い体育大会が幕を閉じました。
競技がすべて終了し、閉会式に移りました。みんなが注目している成績発表です。係の生徒が得点板を持ち、前に立ちました。成績は百→十→一と一つずつ発表され、吹奏楽部のドラムロールとともに得点板が向けられました。百の位は「4」、十の位は「4」、なんとここまで全くの同点です。最後の一の位、片方が「4」、もう片方が「5」で1点差で勝敗が決しました。喜ぶ団もあれば、落胆する団もあります。しかし、どちらも本気になって頑張ったことは紛れもない事実です。この後、校長先生から優勝、準優勝の両団に賞状やカップが渡されました。また、長縄跳び全校1位になった3年生のクラスにも賞状が渡りました。
これも縦割り種目なので、1年生から3年生が力を合わせて、楽しそうに竹を運んでいきます。足の下と頭の上に竹を通すのが難しいようです。苦労しながらも竹はどんどんつながれていき、いよいよアンカーになります。最後まで、どのチームも全力です。勝敗は決まりますが、みんなの一生懸命な姿が素晴らしいです。
とうとう最後の競技種目になりました。プログラム7番、「ハリケーン」です。これは全校生徒参加種目で、各団を2つのチームに分け、4チームによる競技になります。
4人1組で竹を持ち、一列に並んでスタートします。途中にあるコーンでは1回転しますが、いかに小さく回るかが勝敗を分けます。折り返しのコーンをターンして、元の場所に戻ります。その際、他の全員の足の下と頭の上に竹を通します。息が合っていないとなかなかスムーズにいきません。
いよいよ本番です。競技時間は、前半と後半の2分間ずつです。時間内に何回跳べるかで、その回数を競います。3年生だけではなく、2年生、1年生も必死です。一生懸命に大きな声を出して、クラスを引っ張ろうとしている生徒もいます。競技終了後、1年生から回数が放送されると、両手を上げたり、拍手をしたり、うれしさを爆発させているクラスもありました。クラスとして苦労したことが結果に結びついても、そうでなくても、苦労を共にしてきたことで必ず絆が深まります。
競技も大詰めに入ってきました。プログラム6番、「長縄跳び」です。体育大会唯一のクラス対抗種目です。先週あたりから、昼休みを使ってクラスごとに地道に練習してきました。最初の方では、1回も跳べないクラスもありました。見た目よりもみんなが一斉に跳ぶのは難しいようです。なかなか記録が伸びない中、隊形を考えたり、一斉に声をかけたりするなど、試行錯誤を重ねて当日を迎えました。
入場する前に、仲間と気持ちを一つにするために、自然と円陣ができ始めました。これまでの練習の成果を発揮するときです。最初に1分間の練習がありましたが、練習のときから本気です。みんなで「せ~の」と声を合わせ跳び始めました。
放送が入って、各場所に移動するときも男女関係なく、嬉しそうで楽しそうです。自分たちで苦労して創り上げてきたものを披露する機会です。ダンスは3曲踊ります。「かわいいだけじゃだめですか」「I wonder」「good time」です。男女問わず、とてもかわいらしく踊れています。踊っているときも笑顔がたくさん見られます。終わりの方では、1・2年生も黙っていられず、踊り出しました。
ダンスの披露が終わり、3年生は朝礼台近くに集まってきました。記念写真の撮影タイムです。写真屋さんだけではなく、保護者の方々もお子様の笑顔をしっかりと写真におさめました。中学校生活の最高の思い出になる演技でした。
色別対抗リレーの後、10分間の休憩がありました。本日は曇り空であるとともに、気温も比較的低めだったので、熱中症で体調を崩す生徒がほとんどいなかったのが良かったです。
後半に入り、プログラム5番、「3年 演技種目」です。2年生の保健体育の授業のときに、この体育大会のために、振り付けを考えてきたダンスです。3年生になってからも、保健体育の授業を使って、グループに分かれて練習をしたり、踊っている姿をクロムブックに撮影して、お互いに確かめ合ったりしながら、3年生全員で創り上げたものです。
バトンが2年生から3年生へ渡されました。さすがに上級生になるほど、バトンパスが速くて上手です。どの生徒も半周ずつですが、アンカーだけは1周です。とにかく走るのが速いです。気がつくと、ゴール前の接戦でした。僅差で勝敗は決まりましたが、一生懸命に走ったことだけで立派です。競技後は、お互いの健闘を称えあって、記念撮影です。応援席も非常に盛り上がっていました。
プログラム4番、縦割り種目最後は、「色別対抗リレー」です。各組から健脚自慢が集い、それぞれ2チームの計4チームでのレースです。
はやる気持ちが抑えきれずに、選手たちは円陣を組んで健闘を誓い合いました。このリレーは、1年女子→1年男子→2年女子→2年男子→3年女子→3年男子の順番にバトンをつないでいきます。この体育大会で一番スピーディーな競技です。
1走の1年女子はさすがに緊張しているようです。きれいにスタートが切れました。順番にバトンが渡され、2年生までつながれていきました。
2人1組のペアは、必ず違う学年で組みます。上級生が下級生を上手にリードしながら、息を合わせようとして運んでいることがよくわかります。これも「縦割り活動」のねらいの一つです。協力してボールを運ぶことで、東名中の伝統を引き継いでいきます。
プログラム3番、縦割り種目3つめは「ボール運びリレー」です。これも、赤組、青組を2チームに分け行います。2人1組となり、2本の棒でボールを挟むか乗せるかして運びます。折り返したところで、フラフープの中で一度ボールを落として、再び棒でキャッチします。ボールを落としたときは、決勝審判が赤旗を上げるので、落としたところに戻ります。1チームが2周して、1周目がサッカーボール、2周目がメディシンボールを運びます。
この競技には、「チャンスボールタイム」という特典があります。競技時間が終わった後に、代表者5名が一人ずつ黄色い玉を1つ投げることができます。しかも5メートルの円ではなく、3メートルの円の外からです。さらに、チャンスボールは1つ3点です。当たり前ですが、どちらのチームもチャンスボールを入れたいところですが、慎重にねらえばねらうほど外れるものです。かごに入った玉の数が同じでも、チャンスボールが入っている方が有利です。チャンスボールを入れた生徒はガッツポーズが思わず出ます。とにかく、楽しく競技ができました。
プログラム2番、縦割り種目の2つめである「玉入れ」です。これは、かなり昔からある、いたってシンプルな競技です。赤組、青組がそれぞれ2チームに分かれ、総当たりで4試合行います。もちろん、かごに玉を多く入れたチームの勝ちです。見た目は簡単そうですが、かごから5メートル離れた円の外から投げる玉を入れるのは至難の業です。なかなか入らないのを地道にかごをねらい、下から投げている生徒が多いようです。競技している生徒は真剣ですが、応援席からの応援は楽しそうです。
本校の特色は、「縦割り活動」です。体育大会も色ごとに縦割りになり、ほとんどが縦割り種目です。
その1つめが、「ハザード競争」です。1年生から3年生までの男女に分け、網くぐり、麻袋に入って進む、ハードルを越えるという課題があり、それがすべてクリアできたらゴールです。見た目よりもだいぶ難しく生徒は苦労していましたが、それでも楽しそうです。
開会式が終わり、プログラム0番「ラジオ体操」です。体育行事委員の指示で、大きな声を上げて体操の隊形に開きました。
ラジオ体操は、体育の授業でも何度か練習してきたので、非常に立派です。美しい演技でした。
完全に整列隊形が完了し、「開会宣言」のもと、開会しました。
最初は、スローガン賞の表彰です。今年度の体育大会スローガン「勇往邁進~駆け抜けろ!今日の主役は自分たち~」を発案した2年女子が表彰されました。素晴らしいスローガンです。
校長先生の話では、予行のときは順調に進まなかったが、みんなで一つの行事を創りあげる尊さが語られました。その後、生徒会長からも話がありました。
選手宣誓です。青組、赤組の両団長が前に立ち、大きな声で堂々と宣誓しました。諸注意、閉式の言葉で開会式が閉じられました。
円陣が終わり、入場隊形に整列しました。本部からの合図で吹奏楽部の演奏が始まりました。練習を積んだ成果があり、素晴らしい演奏です。
実行委員長のホイッスルの合図で、行進がスタートしました。先頭は校名旗を掲げる生徒会長です。さらに、校名旗を持つ生徒会本部役員、そして体育大会スローガンを持つ1年の体育行事委員です。旗手を先頭に各団、各クラスで美しく行進をして整列が完了しました。
東名中生が登校してきました。係の活動がある生徒は少し早かったですが、いつもの時間にはほとんどの生徒が椅子を運んでテント下にそろいました。
朝の会が終わり、開会式を待つまでの時間に、どこからか応援団が前に立ち、仲間として戦う団の士気を鼓舞しました。いつの間にか団ごとに円陣を組み、団結を高めあいました。
とうとう体育大会当日がやってきました。本日の朝は予報通り、雲が広がり少し涼しめの天候になりました。昨日準備をしたグラウンドはひっそりと静まり返り、東名中生がやってくるのを待っています。
本日日中、このグラウンドを東名中生が駆け抜け、東名中生の声が響き渡ります。